WiFiカメラを見守りに利用

地方で生活している、いわゆる独居老人と呼ばれるお父様、お母様の生活状況を心配される方からのお悩み相談です。

かなりの御高齢の方になると、携帯電話もままならず、自宅の電話にかけてもなかなか電話に出なくて、いったいどうしたのかと心配になる場面が多くなってくるものです。

ようやく連絡がついて、どうしたのかと理由を聞くと、トイレに行ってて電話には気付かなかった・・・等、まぁ日常の生活ではよくある事で、無用な心配で良かったと胸をなでおろす事も度々・・でも毎日様子を確認する事で心配を増長する事は精神的にも苦痛になってきて・・・とのお悩みです。

御高齢の方が、スマホやiPadを使いこなして、テレビ電話を活用・・なんて事はできないものですし、インターネット回線がそもそも自宅に存在しない事もあって、それだけのために光回線を整備して・・・というのも。なにかいい方法はないものでしょうかねと。

あります!あります!って事でご予算確認して機材を購入して、面倒な設定関係を含めて当方で設置したらすぐ使える状態にして納品させて頂きました。

インターネット環境は格安simの低速オンリーを使って、Huawei製 au Speed WiFi HOME をセットアップ。中古のiPhoneを準備し、カメラ操作アプリをインストールしてWifiカメラとペアリング設定。

これら一式を設定してキット化。アプリは手持ちのスマホでインストールすれば複数端末で共有してみることができます。
動体検出設定しておくと、アプリにPush通知が来て教えてくれます。

もちろん、パン、ズームで視点を変える事もできますが、定点観測させておき、動体検出したらPush通知して、内蔵のSDカードに記録も残してくれますので、遠くはなれたご家族の見守りには十分に活用できます。

トーク機能を使うと、アプリから発声して、カメラ側から再生する事もできますし、現地の音声をアプリで聴くこともできます。

プライバシーの課題についてはご両親と言えども尊重すべき事ですので、玄関先にカメラを設置して、来客の対応の様子を見守ったり、お手洗いの出入りを見守る程度の利用と割り切って、今度ご実家に設置してくるそうです。

カメラが稼働していることにより防犯対策にもなる可能性高いですし、振り込め詐欺だとか、独り親を狙った物騒な事件からも、声を出して威嚇する事で、万が一を防ぐができるかもしれません。

Alexaによる音声コミュニケーションだけでは払拭できない、安価なWiFiカメラを利用した、なんちゃって見守りサービスは、月額千円以下で稼働させることができる時代です。

上記のようなお悩みをお持ちの方がいらしたら、利用事例として参考にしてください。

【使用した機材】
・au Speed Wi-Fi HOME L01(Huawei製SIMフリーモデル)

・Wireless Security Camera PC350 (Victure)

・Micro SDXC 64GB Class10以上(SanDISK)

192.168…のプライベートIPのデバイス、かつWiFiルータに特別にパケットルールを設定しているわけではないため、当該カメラから、インターネット上に配備されている、カメラメーカが管理している管理サーバへ、断続的な定期的接続を行っているものと推測しています。

アプリからWifiカメラにアクセスする仕掛けとしては、 当該カメラとペアリングしたアプリからメーカの管理サーバで認証をクリアしたうえで、登録カメラへの接続要求を行うと、カメラ内部のデータをサーバ経由で受信しているだと推測してます。複数デバイスからの接続要求もこなしてくれるので、サーバ側が代理配信をしてくれているのだろう・・・と。

従って、このメーカサービスが打ち切りになると、遠隔からの接続が利用ができなくなる可能性は否定できませんし、データの悪用等、考えればキリのない、心配事が全くない利用形態ではない事を認識したうえで、それに引き換えても、便利で安価なサービスを利用したいと考える方のみ、この記事を参考にしてみて下さい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする