オープンソースの全文検索システムとして有名なApache Solrを採用した、企業内ファイル検索システムLibros(リブロス)」は、昨年10月に1社様への納品を終えておりましたが、今回で2社目のご引き合いからの納品になりました。
今回のプロジェクトでは、和文と英文のユーザインタフェースを備える、点検整備マニュアルや点検用技術資料、様々な棟合わせに関する回答情報を、他社製のクラウドサービスを採用してご利用されているお客様からの引き合いがきっかけでした。
既存のご利用システムは、少々古いタイプのクラウドサービスですが、導入当時としては洗練されていて、十分に便利なものとして活用されていたようですが、昨今のスマートデバイスへの対応が遅れており、スマホ、タブレットによる操作利用、閲覧に難がある事に加えて、登録ユーザ数に伴う従量制課金のクラウドサービスな故、全体的に利用頻度が低いユーザ層を維持するには、少々コスト面での課題が大きかった御様子でした。
当社で開発したクラウド検索システム「Libros」は、シンプルな価格体系でご提案ができる製品ですので、お客様のニーズをヒアリングし、当社のLibrosをお客様のニーズに合わせてカスタマイズしたシステムとして納品させて頂きました。
対応するユーザインターフェースは日本語、英語ですが、コンテンツについては言語によらず、ユーザグループの定義によって、閲覧可否の制限が行われるシンプルな仕様としています。
「Libros」とはスペイン語で「本」を意味するのですが、ラテン語では”リブロース”と発音するのだとか・・・ちょっと美味しそうな響きですので、当社ではリブロスと発音しています。
検索システムは一般的なログインID,パスワード方式を採用しています。もちろんアクセス元IPアドレスの制限等の対応は可能ですが、インターネットに接続された、Chrome,Eage,Safari等の新世代のブラウザであれば端末に依存せずに利用可能なシステムとしました。
最大の特徴の1つ名は、検索速度の速い点と、検索結果のファセット集約機能による可視化の機能で、目的とする資料に到達するうえで、このファセット機能による2次的な集約情報が、キーボード操作を伴わないスマートデバイスユーザの利用を支援してくれるものと高評価を頂いています。
ファセット集約情報は、検索結果を2次的に瞬時に集計し、検索結果が表示されると同時に準備されていますが、初期状態はハンバーガーメニュー内に収納しています。ハンバーガーメニューを開くと、検索結果に含まれている属性を要素毎に件数を表示して、利用者が興味のある資料への道しるべとして利用可能です。
もう一つの特徴としては、スマートフォン(iPhone-Safari、Android-Chrome)やタブレット(iPad-Safari、Android-Chrome)で利用した場合でも、コンテンツの主役であるPDFの表示をブラウザ内に表示して、拡縮や文字検索などのUIを備えたブラウザ内PDFビューア(PDF.js)を採用しているので、資料類の閲覧性が快適な点です。
現場作業等で出先で使用しているユーザにとっては、今すぐ、ちょっとだけ知りたくてクラウドシステムに頼ることが多いと想定し、スマートデバイスで簡便に資料を閲覧する機能については、お客様もこだわっているニーズでしたので、当社も注力して実現させました。
利用可能な端末としてはiOS14.2以上、Android6.0以上であればPDFは正常に表示できていますが、iOS12.5.1、ApplewebKit/605.1.15、Safariバージョン/604.1のiPhone6以下では正常に実行できないと推定しています。
ライフサイクルの長い製品は、エンジニアによるメンテナンスが必須ですが、全国、全世界的に普及している製品をメンテナンスするエンジニアの現場環境ではまだまだ分厚い”紙”の資料を確認しながら作業するケースも多く、またその効率が可読性の面でも人間には受け入れやすい環境として、今もなお人気があります。
ただ、持参する資料とは別に、ちょっと調べる必要がある事が現場に行ってから発生する事はよくある事で、その対応をするのがメーカ企業の技術的なサポート部門の仕事です。
ライフサイクルが長い製品故に、年々と取り扱うべき資料が多く積み重なるばかりで、新製品以外の対応をおろそかにできないのが、重機械工業製品の悩みでもあるのだろうと思います。
そんなサポート部門の皆さんの日常の問い合わせ対応の仕事量をの低減に貢献できる、検索、公開システムと付加価値が出てくると自負している製品です。
当社のLibrosは、
- お試しからのスモール、クイックスタート
- 既存のPDF資料と管理用属性を活用する移行をお手伝い
- 言語モード切替(日・英)標準搭載
- 検索仕様の”特殊製品ならでは”カスタマイズに対応
- Amazonクラウドサービスを利用したクラウドサービスらしいコスト設定
- サブスクリプション方式でイニシャル費用とランニング費用を圧縮
等を設定して企画しています。
大手のクラウドサービスではデータ容量重量、ユーザ数課金で費用対効果が不安だったり、社外利用ユーザが多くてコスト増大が課題になっていたりするソリューションをご利用中のクライアント様へ、ご提案を拡大していく計画です
本記事に興味を持って頂けましたら、是非お気軽にお問合せ頂けたら嬉しいです。