電子天秤のデータ収集システム(その2)

御使用の状況をもう少し詳しく、写真などを添えて教えて下さいましたので、現場の様子をだいぶ理解できました。

電子天秤GX-4000は25PのRS-232Cインタフェースを持っている事がA&Dさんの製品ページから把握できていましたので、相談を頂いた当初は、電子天秤⇒RS-232C/USBシリアル変換⇒Excelのマクロ?でデータ収集(データーロガー?)を行っているのでは?と推測していましたが、どうやら頂いた情報ではA&Dさんのオプション製品があり、その製品との組み合わせでご使用の様子でした。

Webで調査できる情報から類推するに、このオプション製品は、電子天秤とはシリアル通信を行い、他方のPCのUSBインターフェースにおいては、USB接続のキーボードとして動作する仕様の様子です。

メーカー公式のシリアル通信用のソフトの導入も不要で、接続されるPCのOSの仕様にも影響を受けない、という製品要求なんでしょう・・・Excelであろうが、Wordであろうが、Googleスプレッドシートですら記録の相手に選べてしまう、A&D製品と組みああせて、無人でPCを占有して、専用のキーパンチャーとして動作する・・・。

しかし、測定中はPCは一切操作禁止、うかつにマウスフォーカスを記録中のアプリ以外に移してしまったら、 その キーパンチャー 君?は、 よその画面であろうが、画面の様子を気にも留めず、測定した記録を必死にキーパンチしてしまう・・・ 頑張り屋さんのようで融通が利かない・・・。

そんな様子を想像すると、相談者様が、「時々変な動きになって画面が変になる・・・」という悩みの推定原因としても納得できました。マクロの不具合とかの類ではなく、「製品の仕様にあったPCの使い方をされていない」ということが原因といえますが、それでは高価なオプション製品と合わせて準備したPCの余力も勿体ない・・・。

マクロ・ソフトに頼らずハードで秤量値の自動記録をカバーするという発想自体は、私にとっては斬新で「なるほど!」って、思いましが、秤量値を記録・管理したいユーザ様としては、決して使い易い製品仕様とは言えない気もします。

相談者様は、複数の電子天秤を所持しており、天秤の台数分オプション製品とパソコンを増設して、秤量データを収集しては、データの改修を各々のPC画面を通じてExcel形式のデータで回収されているとの事。

何台も所持されていて、Excelのライセンスも台数分準備しなければならないし、オプション製品も台数分、しかもデータの管理は足を運んで画面を叩いてやってらっしゃる。

毎日の些細な面倒事ですが、これは本来のあるべき姿とはちょっと違うなと・・・

色々な方法によって、日々の面倒事を改善できると思いましたので、今度一度現場見学をさせて頂きたいとお願いしたところ、快く了承頂く事ができましたので、都合をつけて現場の状況と、日常業務の面倒事についてヒアリングして、私なりの改善提案をさせて頂く機会になればと思っています。

また進捗があれば、了解を頂いた上で、こちらで紹介させて頂きます。

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